一人一人が人材

〝一人一人が人材〟と聞きますが、人材の条件はなんですか。
 すべての人が皆、人材であると思います。どんな人にも、その人でなければできないことがかならずあるからです。「人間革命の歌」のなかに「この世で果たさん使命あり」とあるのもそのゆえであり、甲斐の名将である武田信玄が「人は城、人は石垣、人は堀」といったのも、皆、人材として働き場所があることを示していると思います。
 こうした全体観に立って、もう一歩深く考えてみるならば、日蓮大聖人の御本尊を信じて、広宣流布に励む人はさらに人材であると思います。
 そのゆえは自分が幸せになるのみか、他人を救い、社会を楽土に変える大きな影響力をもつようになるからであります。宗祖日蓮大聖人が「法自ら弘まらず人・法を弘むる故に人法ともに尊し」( 御書全集八五六頁)とおおせられたのも、広布の人材をたたえられたのであります。
 釈尊もまた薬王晶に「此の経も亦復是の如し。一切の如来の所説、若しは菩薩の所説、若しは声聞の所説、諸の経法の中に最も為れ第一なり。能く是の経典を受持すること有らん者も、亦復是の如し。一切衆生の中に於いて、亦為れ第一なり」と説かれています。
 法華経が一切経のなかで第一であるように、法華経を持つ人もいっさいの人のなかで第一であるとのことです。
 さて私たちは、受けがたき人身に生を受け、あいがたき正法を信ずることができた。この歓喜のなかで、さらに人材となるために、次のことに励みたいものです。

(1)信仰第一の人
 いっさいは仏法です。御本尊第一に自行化他に励む。
(2)他人を尊敬する人間性豊かな人
 この人は、自分のできないことができる立派な人だと心から尊敬し信頼する。
(3)つねに求道心に燃える人
 進まざるは退転です。信心も教学も職場の仕事も、工夫しながら月々日々に前進する人。
(4)後輩の育成に全力をそそぐ人
 後輩を自分より立派にしようと指導育成に尽くす。これが指導主義であり、学会精神です。
(5)威張らない、権威主義でなく、役職にこだわらず、謙虚な人
 以上の実践ができれば、しぜんに大人材になれるし、あらゆる人からも信頼と尊敬をうけるのではないでしょうか。

(私の個人指導 辻武寿)